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「だいじょうぶ」

”魔女の一撃”対策で始めたハリ・マッサージ。胃腸や肝臓の調子もよくなり、髪も蘇ってきた
若いころから、「腰」がウィークポイントでね。
10代のときにはカイロプラクティックで、はずれかけた腰骨を、それこそ力まかせに元に戻すような荒療治も受けた。
そんな状態でなんとかきたけれど、40代に突入したとたんに最悪の状態になった。なんでもないときに突然ギクッときて、バタッ腹這いになって倒れる。体を起こそうとすると、耐えられないような激痛が腰に走るんですよ。
もうその痛みときたら、とても根性で立ちあがれる次元じゃない。まさに”魔女の一撃”なんです(笑)。
あるときなんか、雑誌の取材を受ける直前になって”魔女の一撃”を食らってね。約束の相手が現れた瞬間、
「おーい、病院へ連れてけ!」ですよ(笑)。

そんな僕が、ハリとマッサージにめぐり合ったのは、友人と食事をする約束をしたときだった。いざ出かけようとしたら、ギクッときた!
「腰をやっちまって、動けない」って、友人にキャンセルの電話を入れた。持つべきものは、やっぱり友だちだね。その友人が知り合いの針灸師を連れてきてくれた。さっそくマッサージとハリを施してもらったら、みごとによくなってね。以来、月に2回くらい治療を受けているんです。
定期的に治療を受けるようになったら”魔女の一撃”もない。そればかりか、胃腸や肝臓の具合も俄然よくなったね。
以前は夜中に飲み食いしすぎて、七転八倒の痛みに泣くことが多かった。ところが最近は内臓の調子がよくなって、人間ドックの検査結果も上々ですよ。
いやいや、髪も蘇ったよ。少しやばいなと思ったときに、頭にね、ハリと灸をやってもらったんだよね。今じゃまるで気にならないレベルに、これもみごとに戻ったからね(笑)。

マッサージは生命力を高める基本。筋肉をほぐして「うっ血」を取り除く
僕が思うに、人間の肉体を阻害している一番の原因は、うっ血なんだよね。たえず肉体的、精神的に緊張を強いられて、ガチガチになった体は、血行が悪くなる。すると、疲れやストレスが「澱(おり)」のように、どんどんたまっていく。そうなれば、この澱を排出しようとする昨日も衰えてしまうんだろうね。
だから筋肉をほぐして、このうっ血を解いて、澱を排出しやすい体にしてあげなきゃいけない。つまり、生命力の調子を整えることだよ。そうすれば風邪もひかず胃腸や肝臓も丈夫。仕事もよくできる。
僕にとってハリとマッサージは、生命力を高める手段。これこそ健康を維持する基本なんだよね。

北方謙三さん(作家)
1947年唐津市生まれ。中央大学法学部卒。81年「弔鐘はるかなり」でデビュー。83年「眠りなき夜」で吉川英治文学新人賞を、85年「渇きの街」で日本推理作家協会賞を、91年「破軍の星」で柴田錬三郎賞を、2004年「楊家将」で吉川英治文学賞を、06年「水滸伝」全19巻で司馬遼太郎賞を受賞。

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